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I am Canadian!

「アメリカとカナダの違いを知りたい」と言っていたら、このTVコマーシャルを 教えてもらった。2000年にカナダで放映され大ヒットしたらしい。Molson Canadianというビール会社のコマーシャル。

多くのカナダ人はアメリカのことをとてもよく知っているのに対して、多くのアメリカ人はカナダのことを全く知らない。そのことで、カナダ人はアメリカ人に対してフラストレーションをためているらしい。その背景を踏まえて、面白く表現している。

以下に、スクリプトと解説。

スクリプト

Hey,

I am not a lumberjack or a fur trader,
and I don't live in an igloo or eat blubber or own a dogsled,
and I don't know Jimmy, Sally or Suzy from Canada
although I am certain they're really, really nice, uh.

I have a Prime Minster, not a President.
I speak English and French, not American,
and I pronounce it "about", not" a boot".

I can proudly sew my country's flag on my backpack.

I believe in peacekeeping, not policing,
diversity, not assimilation,
and that the beaver is a truly proud and noble animal.

A toque is a hat, a chesterfield is a couch,
and it is pronounced 'ZED', not 'ZEE', 'ZED'!!

Canada is the second largest landmass,
the first nation of hockey,
and the best part of North America!!

My name is Joe!!, and I am Canadian!!!

Thank you.

 

解説
- lumberjack (きこり)、fur trader(毛皮商人)はアメリカ人の思う典型的なカナダ人のイメージ(ステレオタイプ)。
- igoloo(かまくら)、blubber(鯨などの脂肪)、dogsled(犬ぞり)はカナダ先住民のイヌイット(エスキモー)のステレオタイプ。
- カナダ人がアメリカに行くと、「カナダ出身のジミー(サリー、スージー)さんのこと知ってる?」とよく聞かれるらしい。カナダは小さな国で、みんな知り合いだと思われている。

- カナダは総理大臣。アメリカは大統領。
- カナダは英語とフランス語が公用語。アメリカはアメリカ語?
- アメリカ人の中には、about を a boot と発音する人々がいるらしい。

- アメリカ人は海外旅行でバックパックなどにアメリカ国旗はつけない。反アメリカ分子に狙われる危険性があるので。

- カナダは国連の平和維持活動(peacekeeping)に積極的に参加している。いっぽう、アメリカは世界の警察(policing)。
- カナダは多様性(diversity)を認め合う「モザイク」社会。アメリカはアメリカ人としての同化(assimilation)政策をとる「人種のる つぼ」社会(注1)
- ビーバーはカナダを象徴する動物。

- toque(帽子)、chesterfield(寝台兼用ソファ)はカナダでは使うが、アメリカではあまり使わない単語。
- アルファベットの"Z"はカナダでは"zed"と発音する。アメリカでは"zee"と発音(注2)

- カナダの国土面積は世界第2位(ちなみに1位はロシア)。
- カナダで単にホッケーというと、アイスホッケーを意味する。カナダはアイスホッケー発祥の地(注3)

- Joe はカナダ人のステレオタイプ的な名前らしい。日本の太郎みたいなものか?
(注1):カナダが多様性を認める「モザイク」社会で、アメリカは同化主義をとる「人種のるつぼ」社会というのは、ある種のステレオタイプではある。
(注2)カナダ人はこの"Z"の発音に敏感。私のカナダでのボス(アメリカ出身)が、授業中に"Z" を"zee"と言ったら、ブーイングが起こったと言っていた。
(注3):カナダ人はアイスホッケーがとっても大好き。カナダ人にとって、アイスホッケーは単なるスポーツ以上のものかもしれない。

参考:スクリプト全訳と社会的背景などは Canada Journal の解説記事(リンク切れ)に。
(カナダ人に上のコマーシャルを教えてもらった後、ネットで検索していたらこの日本語の解説記事を発見した。実は、この解説記事の後半部分に出てくる "Talking to Americans(リンク切れ)" の話も、そのカナダ人が上のTVCMと一緒に私に教えてくれていたので、この解説記事の内容を肌で納得してしまった。)


付録
- I am Japanese!
- Canada on the Moon


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文責:工藤哲洋(最終更新2010年11月18日)