星間通信の探索
Searching for interstellar communications
G. Cocconi and P. Morrison, Nature Vol.184(1959), 844-846.



以下のことがらに関し信頼し得る見積りを可能にする理論はいまのところない. (1) 惑星形成; (2) 生命の起源; (3) 高度な科学を持つ社会の進化. このような 理論はないけれども, 我々の環境が示唆するところによれば, 数十億年の寿命の 主系列星が惑星を持ち, そのような少数の惑星の中で2つ(地球とおそらくは火星) が生命を保持し, 科学研究に進むまでの社会を育てる可能性がある. このような 社会の寿命は未知である. だが, このような社会のうち幾つかが, 人類の歴史年 代と比べられるほど, あるいは地質年代に比肩し得るほどの長さにわたって 自己を保持することを否定する根拠はない. だから, 太陽に似た星のどれかの 近くに, 科学的な興味を持ち, また我々よりも技術的に優れた文明があるはずで ある. そのような社会の構成員にとって, わが太陽は新しい社会を進化させ得る場所に 見えるだろう. わが太陽系において科学が発展することを彼らがずっと待ち続け ていることも大いに考えられる. いずれ我々が気づくことになる通信チャンネル を, 彼らがはるか以前から敷設しておいて, 我々が新しい社会を作ったことを 知らせる信号を出すことを辛抱強く待っていると仮定しよう. とすると, 彼らの用意したチャンネルはどんなものか?

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