これは、2次元のポアソン方程式を、差分法によって解くスキームのうち、 非対称連立方程式を不完全LU分解で前処理して自乗共役勾配法(CGS)を もちいるもの(MICGS)について、ある精度まで解を求めるのに要する時間を 計測したものです。下にあるものほど高速ということになります。 1次元あたりの格子点数(N)を変化させた場合の時間の 変化をグラフにしています。ベクトル型のスーパーコンピュータと EWSのいくつかについて調べています。ここでは並列化についてはまったく 考えていません。参考:コンピュータによる連立1次方程式の解法( ドンガラ他著、小国力訳、丸善)p.137およびpp.149-168。
最新の結果ベクトル型のスーパーコンピュータ | |
■VPP300 | 富士通 |
■S820/80 | 日立 |
■S3800/480 | 日立 |
●SX-4B/2A | NEC |
EWS | |
▲Sun SPARC IPX | |
×DEC Alpha 3000 | αチップ21064(133MHz) |
×DEC AlphaStation 250 | 21064A(266MHz) |
△DEC Personal Workstation 500au | 21164A(500MHz) |
△Comaq Alpha Workstation XP1000 | 21264(500MHz) |
○EWS4800/420 | R5000SC(200MHz) |
○HP C240 | |
WinNT PC | |
×Dragon AXP 5/300 | αチップ21164(300MHz) |
△PC with AMD 700 MHz | AMD(700MHz) |
パソコンAMD(700MHz)とワークステーションα21264(500MHz)の差は、 ほぼ1.4倍に縮まっています。
興味のある方はソースを見て下さい。
配列の大きさの異なるソース・プログラム(50x50, 100x100, 200x200, 400x400)を翻訳し実行したものです。興味のある方は 御自分のマシンで実行してみて下さい。