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箱根天体力学N体力学研究会 --
講演原稿
〜 くるくる廻るよ 宇宙の道化 〜
"A fool in space"
木村 栄(ひさし)没後60年記念
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★ 印は招待講演
3月1日(月)
第1セッション 〜 スピン 〜
13:30 〜 14:00 ★ 木下 宙 国立天文台
アンドワイエー変数を
用いた回転力学入門(pdf) (ps-file)
14:00 〜 14:30 ★ BOUQUILLON, Sebastien 国立天文台
自転-公転共鳴(doc-file)
14:40 〜 15:10 ★ 内藤 勲夫 国立天文台・地球回転
宇宙測地が明らかにした
地球回転変動 (doc-file)
15:10 〜 15:40 ★ 河鰭 公昭 名大名誉教授
長期地球自転変動
(pdf-file)
15:50 〜 16:20 ★ 関井 隆 国立天文台
日震学でみた太陽内部回転
(htm-file)
16:20 〜 16:50 ★ 柳澤 正久 電気通信大学
小惑星の自転
(pdf-file)
3月2日(火)
第2セッション 〜 力学系 〜
09:30 〜 10:00 ★ 関口 昌由 木更津高等専門学校
わたしの8の字入門
(pdf-file)
10:00 〜 10:30 ★ 藤原 俊朗 北里大学
ポテンシャル 1/r^2 の
下での3体8の字解の幾何学的な性質について(pdf-file)
10:40 〜 11:10 柴山 允瑠 京大理学研究科数学系
2n体問題の新しい周期解
11:10 〜 11:40 ★ 佐野 光貞 京都大学人間・環境学
古典クーロン三体問題:1次元・2次元
14:00 〜 14:30 斎藤 正也 総合研究大学院大学
記号力学による直線三体問題
14:30 〜 15:00 山口 喜博 帝京平成大学
標準写像における振動解
(pdf-file)
第3セッション 〜 軌道・その他 〜
15:10 〜 15:40 斎藤 信明 京都産業大学
人工衛星主問題に対する新しい中間軌道(ppt-file)
15:40 〜 16:10 井上 猛 京都産業大学
小分母に無縁の人工衛星
中間軌道(htm-file)
16:30 〜 17:00 福島 登志夫 国立天文台
多様体補正による効率的な軌道シミュレーション
17:00 〜 17:30 小南 淳子 東京工業大学・地球惑星科学
原始惑星系円盤との重力
相互作用を考慮した原始惑星形成(pdf-file)
17:40 〜 18:10 相馬 充 国立天文台
古代・中世の中国と日本における時刻制度
3月3日(水)
第4セッション 〜 恒星系 〜
09:30 〜 10:00 鈴木 将 東京大学・工学部物理工学系
長距離相互作用の回転ディスクN体系中の非線形波動の構造
10:00 〜 10:30 坂本 強 総合研究大学院大学
球状星団系の力学進化:星団形成と銀河の質量決定(pdf-file)
10:40 〜 11:10 樽家 篤史 東京大学大学院理学系研究科
附属ビッグバン宇宙国際研究センター
Antonov problem and quasi-equilibrium state in N-body systems(pdf-file)
ポスターセッション
久保岡 俊宏 通信総合研究所鹿島宇宙通信研究センター
IERS Conventions 2003 の摂動モデルと軌道解析ソフトウェア
concerto v4
荒木田 英禎 国立天文台・天文情報公開センター
シャピロ時間遅れに対する高次の相対論的効果
眞崎 良光 国土地理院
大気が地球自転におよぼす影響 - 気象データの評価
山口 喜博 帝京平成大学
四重可逆なnon-twist写像の周期軌道
(pdf-file)
後藤 振一郎 京都大学大学院・情報学
共鳴島構造がある場合の2次元
シンプレクティックマップの簡約(pdf-file)
山本 一登 総合研究大学院大学
分割多段法によるオイラーの自転運動方程式の正則化
立川 崇之 早稲田大学・理工学部
膨張入り一次元シートモデルに
おけるフラクタル構造と自己相似解(pdf-file)
村田 宗一 名古屋大学理学研究科 物質理学専攻(物理系) R研
Exact Expanding Solution of Gas
Sphere under self-gravity(pdf-file)
投稿原稿(ps-file)
中井 宏 国立天文台
55 Cancri惑星系の臨界引数と近星点連動
林 大雅、林 佐千男 TEPIA Foundation / (財)機械産
業記念事業財団
太陽系に於ける「惑星の自転と衛星の公転との尽数関係を示す」HH(Hula-Hoop)モデル
谷川 清隆 国立天文台
複数の場所で観測された日食から決めたΔT
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スピン(自転運動)は近代日本の数理科学が初めて世界的な貢献を行なった
テーマである。
成果は木村栄(ひさし)の木村項またはz項として知られている。木村項の解明も
実は日本の若生康二郎によってなされ、
流体核とマントルとの相互作用へと
問題が発展した。最近では、大気による地球自転変動の励起も精密な
気象庁データを使って日本で研究されている。
数千年間の地球自転変動も過去の天文史料を使った研究が日本で始まった。
剛体としての地球の自転研究は日本には戦後長い歴史がある。
衛星の自転は惑星の摂動を受けて複雑になり得る。
また太陽も自転している。太陽の自転は正則に見えるが、内部はどうなってい
るのであろうか?
小惑星は平山清次による族の発見以来、日本で継続的に研究の行なわれている
対象である。光電観測や衝突実験により、
小惑星の自転分布も研究対象となり、
サンプルリターンも予定され、小惑星の起源、族の起源の研究がいま脚光を
浴びている。
以上のようないくつかの種類の天体のスピン問題を、関係者が一堂に会して
討議すれば、共通の理解が得られ、
きわめて有意義であろう。
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世話人
谷川 清隆 (国立天文台・理論天文学研究系)
荒木田英禎 (国立天文台・天文情報公開センター)
山本一登 (総合研究大学院大学/国立天文台・天文情報公開センター)
斎藤 正也 (総合研究大学院大学/国立天文台・理論天文学研究系)