会議趣旨

理論天文学・宇宙物理学はまさに革新の時代を迎えている。近年の急速な発展により研究人口は急増し、分野の細分化が進む一方、分野横断的テーマがますます重要性を増してきている。理論を行う手段も紙と鉛筆からスパコンに至るまで著しく多様化した。宇宙を見る目は大規模化、高精度化し、多波長観測から多粒子観測への質的変化を遂げつつある。その中でプロジェクトは巨大化し価値観の均一化が避けられない。これらの変革は情報伝達の発達によってグローバルに進んでいる。このような革新の時代こそ、コミュニティーとして理論の進むべき道を探ることが求められている。本シンポジウムでは「革新」をテーマにさまざまな垣根を超えた議論、相互作用を行い、次なる革新を目指すことを目的とする。理論・観測を含むさまざまな分野の現状と展望を第一線の研究者にレビューしてもらう一方で、若手の発表を奨励し、新たな発展を目指す。

詳細

[場所]: 国立天文台三鷹キャンパス すばる棟1階 大セミナー室[地図]

[日程]: 2011年11月5日(土)-7日(月)

[主催]: 国立天文台

[SOC]: 井岡邦仁(KEK)、中村文隆、大須賀健(NAOJ)、早田次郎(京大)、杉山直(名大)

[LOC]: 中村文隆、国立天文台理論部(NAOJ)

開始時刻は5日(土)11時頃、終了時刻は7日(月)15時頃を予定しています。航空券の予約等の際、参考にしてください。

構成

招待講演、若手研究者による口頭発表、ポスター発表で、シンポジウムを構成します。 なお、口頭発表に関しては、例年通りD3、D2、年数の浅いPDの発表を優先することにします。

招待講演者

予定、敬称略、順不同、*未定
  •  LHC:         野尻美保子(KEK)
  •  相対論:         石原秀樹(大阪市大)
  •  重力波:         安東正樹(京大)
  •  シミュレーション:    関口雄一郎(京大)
  •  素粒子的宇宙論:     高橋史宜(東北大)
  •  観測的宇宙論:      須藤靖(東大)
  •  高エネルギー天体:    高原文郎(阪大)11/7は駄目
  •  超新星爆発:       冨永望(甲南大)
  •  星間・星、理論:     大向一行(京大)
  •  星間・星、観測:     川辺良平(野辺山)
  •  銀河、理論:       千葉柾司(東北大)「銀河系・近傍銀河の形成史」
  •  銀河、観測:       大内 正己(宇宙線研)
  •  惑星:          田村元秀(天文台)「系外惑星と褐色矮星の最新観測のレビュー」11/5のみ

リンク

理論天文学宇宙物理学懇談会
国立天文台理論研究部
国立天文台