ビッグバン元素合成リチウム問題の解決案:
アクシオンと長寿命暗黒素粒子の混合模型を提唱
宇宙の初期世代星に検出されたリチウム7の始源組成は、標準ビッグバン元素合成モデルの予言値より有意に大きく、リチウム6の始源組成もまた理論予測の千倍以上である可能性が示唆されており、これらは標準ビッグバン宇宙論の土台を揺るがしかねない大問題である。日下部元彦・梶野敏貴らは、謎の暗黒物質が素粒子アクシオンと非熱的な高エネルギー光子に崩壊する超対称粒子のような長寿命の暗黒素粒子からなるとする混合模型を提唱し、ビッグバン・リチウム問題を解決できる可能性があることを明らかにした。
上図は、ビッグバン元素合成が非熱的光子に強く影響されることを、下図はアクシオンが元素合成終了時から光子の最終散乱時までの間にBose-Einstein凝縮を起こして、宇宙背景放射を冷却する可能性があることを示している。
(2013/05/11)
Kusakabe, M. et al. 2013, Phys. Lett. B718, 704-708.
Science Direct
http://th.nao.ac.jp/MEMBER/kajino/
惑星形成におけるダストの静的圧縮過程
原始惑星系円盤では、ダストは周囲のダストとの合体成長を通して内部に空隙を持った構造を持つ。これらのダストの構造進化を解明することは、原始惑星系円盤の観測や惑星形成理論において重要である。従来の研究では衝突による圧縮を考慮するとダスト内部密度は0.00001 g/ccまで下がる一方、内部密度がそれ以上にあがらず、微惑星の内部密度が0.1-1 g/ccであるという予測に反すると指摘されていた。すなわち、微惑星形成を説明するには別のダスト圧縮メカニズムが必要である。そこで本研究では数値計算を用いて空隙率の高いダストの静的圧縮過程を調べ、圧縮強度を求めた。
(2013/3/15)
Kataoka, et al. 2013, accepted for publication in A&A
[arXiv]
片岡章雅 (private website)
ALMA ワークショップ
-恒星物質放出の動的描像を求めて-
Date: 2013年7月18-19日
Venue: 国立天文台三鷹キャンパス コスモス会館会議室
1st circular
原始惑星系円盤研究会
Date: 2013年8月19-22日
Venue: 国立天文台三鷹キャンパス 講義室
HP: http://th.nao.ac.jp/MEMBER/kataoka/disk2013/
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