幾何学のある定理について
Sur un theoreme de geometrie
H. Poincare, Rend. Cir. Mat. Palermo 33(1912), 375-407
わたしはかつて未完成の論文を公表したことはない.したがって、
この論文を公表するに至った理由を説明し、またなによりもこれを企てる決心をした
理由を説明する必要がある.ずっと以前に三体問題の周期解の存在を示した.
しかしその結果はまだ物足りないものであった.質量が小さいときに各種(sorte)の
解の存在が確立されても、もっと大きな質量のときにもこれらの解が存在するのか、
またどういう順序でこれらが消えていくのか分からないからである.
この問題を考えるにあたって、少なくとも制限三体問題や自由度2の力学の問題に
関しては、非常に簡単に述べることのできるある幾何学的な定理が正しいか
間違っているかに答えが依存することを納得するに至った......
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