太陽系力学のためのシンプレクティック積分法
Symplectic integrators for solar system dynamics
Prasenjit Saha and Scott Tremaine, Astronomical Journal 104(1992), 1633-1640



太陽系力学の問題の多くはH = H_{Kep} + ε H_{pert}の形のハミルトン関数で 記述できる. ただしε << 1であり, H_{Kep}はケプラー二体問題の ハミルトン関数で, ε H_{pert}は(たとえば)惑星からのはるかに小さな 摂動による部分である. この種のハミルトン関数に対するシンプレクティック積分子を 概観する. その際, H_{Kep}の可積分性を利用する方法に焦点をあてる. このような積分子の永年誤差はうまい出発手続きを使えばε倍ほど小さく できることを示す. たとえば, はじめに非常に小さな刻み幅から始めて徐々に最終的 刻み幅までに大きくすればよい. 結果として得られる積分子は太陽系の広い 範囲の問題に使えるものの中で最善である.

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