重力流束テンソル

式(1)を書き換えて、右辺を発散の中に取り込む、 つまり、

$\displaystyle \frac{\partial \rho\bm{v}}{\partial t}+\nabla\cdot[\rho\bm{v}\otimes\bm{v}+p\mathtt{I}+\mathtt{T_g}]=0$ (7)

のように書き換えることをめざす。

Jiang+ 2013の式(14)によれば $\bar{\rho}=0$なら

$\displaystyle \mathtt{T_g}=\frac{1}{4\pi G}\left[\bm{g}\otimes\bm{g}
-\frac{1}{2}\left(\bm{g}\cdot\bm{g}\right)\mathtt{I}
\right]$ (8)

であるから、 $\bar{\rho}\ne 0$なら

$\displaystyle \mathtt{T_g}=\frac{1}{4\pi G}\left[\bm{g}\otimes\bm{g}
-\frac{1}{...
...artial x_2}&0\\
0&0&\frac{\partial \bar{\rho}\phi}{\partial x_3}
\end{pmatrix}$ (9)

である。 この重力テンソル(運動量流束テンソルに付加する重力起源の部分)をもちいて、

$\displaystyle \rho\bm{g}=-\nabla \cdot \mathtt{T_g}$ (10)

という風に表されたことになる