ソース項で取るべき差分

それらをまとめておく。 ポアッソン方程式は

$\displaystyle \frac{\phi_{i-1,j,k}-2\phi_{i,j,k}+\phi_{i+1,j,k}}{\Delta x^2}
+\...
...{\phi_{i,j,k-1}-2\phi_{i,j,k}+\phi_{i,j,k-1}}{\Delta z^2}
=
4\pi G \rho_{i,j,k}$ (27)

重力テンソルの発散で重力加速度を計算するためには、 セル表面での$\bm{g}$の値が必要である(式(26)の後ろ側の項の表現)。 それは以下のように定義される。

$\displaystyle g_{x,i+1/2,j,k}$ $\displaystyle =-\frac{\phi_{i+1,j,k}-\phi_{i,j,k}}{\Delta x}$ (28)
$\displaystyle g_{y,i,j+1/2,k}$ $\displaystyle =-\frac{\phi_{i,j+1,k}-\phi_{i,j,k}}{\Delta y}$ (29)
$\displaystyle g_{z,i,j,k+1/2}$ $\displaystyle =-\frac{\phi_{i,j,k+1}-\phi_{i,j,k}}{\Delta z}$ (30)

これを用いると、 $\nabla\cdot \bm{g}=-4\pi G\rho$

$\displaystyle \frac{g_{x,i+1/2,j,k}-g_{x,i-1/2,j,k}}{\Delta x}
+\frac{g_{y,i,j+...
...lta y}
+\frac{g_{z,i,j,k+1/2}-g_{z,i,j,k-1/2}}{\Delta z}
=
-4\pi G \rho_{i,j,k}$ (31)

確かに、これは式(26)の後ろ側の $\nabla\cdot\bm{g}$の表現を与えている。

さらに、この論文で取るべきだと主張されている差分は以下の通り。 セル中心での $\bm{g}=(g_x,g_y,g_z)^t$

$\displaystyle g_{x,i,j,k}$ $\displaystyle =\frac{g_{x,i+1/2,j,k}+g_{x,i-1/2,j,k}}{2}$ (32)
$\displaystyle g_{y,i,j,k}$ $\displaystyle =\frac{g_{y,i,j+1/2,k}+g_{y,i,j-1/2,k}}{2}$ (33)
$\displaystyle g_{z,i,j,k}$ $\displaystyle =\frac{g_{z,i,j,k+1/2}+g_{z,i,j,k-1/2}}{2}$ (34)

のように定義し、式(1)の重力ソースをセル中心での密度 $\rho_{i,j,k}$ と上のセル中心の$\bm{g}$を使って、

$\displaystyle \rho \bm{g}_{i,j,k}=\rho_{i,j,k}\left(\begin{array}{c}
g_{x,i,j,k}\\
g_{y,i,j,k}\\
g_{z,i,j,k}\end{array}\right)$ (35)

で計算せよというものである。 確かに、これは式(26)の第1項のセル中心での$\bm{g}$の表現を与えている。