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AUSM法

流束分離法の一種にAUSM法(Liou 1993 Lec. Notes in Physics 414, 115-119; 1995 AIAA-95-1701-CP)がある。 流束(E)を流れによって運ばれる部分(E(c))と圧力に分解する。 すなわち、流体力学の基礎方程式

\begin{displaymath}{\partial Q \over \partial t}+{\partial E \over \partial x}=0
\end{displaymath} (1)

ただしQEはそれぞれ保存量とそれに対応する流束で

 \begin{displaymath}Q=\left( \begin{array}{c}\rho\\
\rho u\\
e \end{array}\ri...
...{array}{c}\rho u\\
p+\rho u^2\\
(e+p)u \end{array}\right),
\end{displaymath} (2)

の流束部分を

E=E(c)+P (3)

のように、ふたつに分離する。 ここで流れによって運ばれる流束の部分E(c)は、

\begin{displaymath}E^{(c)}=\left(\begin{array}{c}\rho u\\
\rho u u\\
(e+p)u ...
...c}\rho \\
\rho u \\
e+p\end{array}\right)
\equiv M c \Phi,
\end{displaymath} (4)

と表され、 それ以外の圧力に関連する項は

\begin{displaymath}P=\left(\begin{array}{c} 0 \\
p \\
0 \end{array}\right),
\end{displaymath} (5)

で与えられる。 ここでcMはそれぞれ音速とマッハ数を表す。

ふたつの数値流束E(c)Pのグリッド境界での値、 $E^{(c)}_{j+1/2}=M_{j+1/2}a_{j+1/2}\Phi_{j+1/2}$Pj+1/2をどのようにとるかを次に考える。



 

Kohji Tomisaka 平成12年2月21日